感謝と反省

2007年1月14日
先日母の葬儀が行われました。

平日にも関わらずお通夜には実に多くの方が訪れ親族一同驚いていました。
大学の友人や高校の同級生が来てくれるだけでもうれしいのに部活のOBの先輩や高校の担任の先生、小学校以来連絡も取っていなかった知り合いが来ているのを見て僕は胸を打たれ泣いてしまいました。
10数年母との交流がない人や母の顔すら知らない人が「僕の母」のために式に足を運んでくれるのがうれしくて温かくて優しくて、これほど人の温もりを感じたのは生まれて初めての事でした。

翌日の告別式にも何人か知り合いが来てくれました。
昨日散々涙を流したので今日はもう泣かないだろうと思っていたのに父の弔辞に泣かされ、また母の姿を見て泣いてしまいました。
目の前にあるのは母の肉体だけであって僕の求める母の心や精神はここにはないとわかっているのに涙が止まりませんでした。母の幻想を見ていたのかもしれません。
火葬場からの帰り、僕が母の遺影を抱いてマイクロバスに乗り込みふと空を見上げるととても綺麗な青空がありました。母が息を引き取った日もこんないい天気だったなと思うと突然涙が頬を伝いました。特別悲しくも寂しくも辛くもないのに自然と溢れてくるなんて初めての体験でした。

 
僕は今まで人間関係なんて必要最小限あればいいそれ以外は面倒だから切り捨ててしまえばいいと考えていました。しかし今回の一件で実に多くの人たちに支えられている事を知って考えを改める事にしました。
この度周りの人から受けた恩は計り知れません。「ありがとう」と何度言っても足りる事はないでしょう。これから僕はこの多大な恩を返せるようにがんばって生きていきたいと思います。

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